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8月11日東日本大震災物故者初盆法要を修行いたしました

2011.08.20
東日本大震災物故者初盆法要

東日本大震災物故者初盆法要

暑い日が続きますね。皆さんお元気ですか?
東日本大震災物故者初盆法要を8月11日にお勤めいたしました。
布教所で活動して初めての法要でしたので、参拝者の方にお参りいただけるかどうか不安でしたが、
四名の方にお参りいただくことができましたので、
坊守(ぼうもり、わたしの妻のことです)とふたりで文字通りホッとしております。
上の写真は法要後の一コマ、皆さんと一緒にわらび餅をいただいているところです。

わらび餅は吉見町の隣市、東松山市で営業されている富久屋(ふくや)様から特別価格でご提供をいただきました。富久屋様、ありがとうございます!わらび餅の口のなかでとろけるやわらかさは、皆さんにも是非オススメしたいと思います。

わらび餅をいただく朱塗りの器は、築地本願寺日本料理紫水(しすい)様からお借りしました。紫水様、ありがとうございます!器もまだそろえられていない布教所ですから、大変助かりました。参拝者の方は「わらび餅が大変おいしかった。あのきれいな器でいただいたので、おいしいわらび餅がさらに一層特別なものに引き立てられていましたね」とお話になったほど、器は名わき役としての役割を果たしてくれましたよ?。

今回の法要に先だって、わたしも表白(ひょうびゃく)を作りました。表白とはそれぞれの法要をお勤めする「意義」「導師の思い」を書いたもので、法要に先だって阿弥陀如来の御前で、参拝者の皆さまと思いを分かち合う意味からも、声に出して読み上げるものです。

「謹み敬って、阿弥陀如来の御前に申してもうさく、本日ここに有縁の人々相あつまり、恭しく仏前を荘厳し、懇ろに聖教を読誦して、東日本大震災物故者初盆法要ならびに盂蘭盆会をお勤めいたします。本年3月11日に発生した東日本大震災では15,000人の方が亡くなり、5,000人の方がいまなお行方不明となっています。釈尊は2,500年前、印度西天にましまして、諸行無常とお説きになりました。諸行は世にある形あるすべてのものを言い、無常とは常ならず、刻々と移り変わるものです。突如襲った大地震と大津波で大変多くの犠牲者が出てから、きょうで五ヶ月が過ぎましたが、原発の事故もいまだ収束しておらず、被災された方々はなおも苦しみ、悲しみの只中にいらっしゃいます。しかれども阿弥陀如来は永劫の昔、苦悩の衆生をあわれみて極楽世界を建立し、一切の衆生を救いとってとこしえの幸せを与えてくださいました。されば、不幸や災害はいつ誰に降りかかるか全くわからない世界、いまは浄土に生まれてうるわしい仏となられた方々を偲びつつ、きょうとも知らず明日とも知らないはかないいのちを生きている今のわたしたちは、今日一日を精一杯生きてまいりたいと思います。願わくはみほとけの慈悲に抱かれて、いかなる不幸にも屈することなく、称名念仏の生活のなかに如来の恩徳をあおぎつつ、深く報謝の誠を尽くされますよう、伏して乞う、三宝、深く大悲を垂れて、哀愍納聚したまえ。淨泉寺 学誠」

今回の法要で皆さまから納めていただいたご懇志(お志のこと)は18,000円にのぼり、
その全額を東京教区災害対策委員会の「東日本大震災義捐金」として8月18日に納めてまいりました。
ご参拝いただいた皆さま、ありがとうございます。
10月に親鸞聖人報恩講を修行予定となっておりますので、またどうぞお参りください。


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